かすみがうら市は現在、東京都板橋区との旧霞ヶ浦町から続く友好都市関係により、板橋区内2か所に当市の予算を投じて当市の生産品を直接販売しております。
その一つのかすみがうら市単独で出店した板橋区宮本町イナリ通り商店街(市年間事業予算676万円)については、売上目標への見込みから、客足の多い大山商店街へ移転したいとして、宮嶋市長は「かすみがうら市多目的プラザ設置及び管理条例案と補正追加予算案718万円」を提案しましたが、昨年11月11日の市議会臨時会で、賛成少数により否決されました。
これにより板橋区宮本町イナリ通り商店街への出店は、今年度限りで事実上、撤退することとなりましたが、もう一つの出店である板橋区ハッピーロード大山商店街(市負担月4万2千円)への出店については、引き続き、来年も参加する予定とのことです。
古橋ともきとしても、改めてその現地をこの1月に訪問してきましたのでご報告します。

先ず、上の写真は板橋区内の東武東上線大山駅脇です。ここから西と南へ計700〜800m続くアーケード商店街をハッピーロード大山商店街といいます。

次の写真は、アーケード内の写真。かすみがうら市はその中腹に位置する「とれたて村」という全国の町や村との交流を目的とした板橋区運営のアンテナショップに当市生産品を販売しています。

これが板橋区運営の全国型アンテナショップ「とれたて村」です。この日は土曜日の夕方4時ごろとあって品物を見に寄る買い物客がおりました。さすがに店内の写真撮影は、自粛させていただきますのでご容赦ください。この次の写真はとれたて村に主な参加の町村のマップです。北は北海道から南は九州まで名立たる産地も出店しております。

さて、肝心の当かすみがうら市の生産品ですが、私が店内を見て確認できた品はコシヒカリ、きゅうり、干し芋、ブルーベリー酒でした。よく探せば他にも少々あったかもしれませんが、大きな差はないと思われます。アンテナショップ店内すべての品揃えとしては、私が見る限り、店外通路の野菜等を含め400品ほどでしょうか。店としてはトータル1,100品目と案内しているとのことです。生鮮品や食加工品の品数が薄い時期でありますが、それにしても当市は他市の産品に比べ少々淋しい出品数という印象でした。
この出店にかかる当市の費用ですが、前述のとおり月4万2千円で、JA土浦とJA千代田によるルートで出品しているとのことです。当市生産品だけの月売上は、30〜40万円の数字もあるとのことです。JAさんには、かすみがうら市PRの一環としての小口の規模ではありますが、引き続きよろしくお願いしたいと存じます。

続いての写真は、ところ変わりまして新宿の京王百貨店の駅弁大会です。とにかく歩くのも困難なほどの客足、出店ごとに駅弁を求めて並ぶ行列。テレビでの紹介も頻繁にあるとは存じますが、私自身としても現地へ行って、活気のある売り場を体感したかったものです。しかし、電車に乗って食べるという時代でもないのにこの人だかり‥!

次の写真は、近江牛としょいめし(1,300円各日900食)を買い求めて並び、フロアに収まりきらない行列です。百貨店自体もこの人気イベントのため、この日は京王の方が小田急より活気がありました。このように余りにも混んでいるため、私はこの活気に跳ね飛ばされて何も買わずに退散‥何か戦利品と思い、イベントのチラシだけをいただいてまいりました。
気になる弁当の値段ですが、1,000円強あたりが多いようです。都心のランチ価格もその金額あたりが相場でした。一定の美味しさある食事であれば、デフレでなくても支払う、牛丼一杯250円とは違った美味しさに対価を支払うものでしょう。茨城県内からの駅弁出品は、チラシによると大洗町から1品(ホームページでは大洗町3品)だけでありました。うまいもんどころ茨城からもっと多くのエントリーが見たいものです。
今の景気低迷の中、震災後の復興が思うように進まない倦怠感においては、人が求める楽しみも、衣食住の基本的欲求で「値段も手頃で美味しいものを食べたい」という気分でありましょう。
この観念自体は、大いに結構ですが、ナショナリズムの全体の観点からは、この欲求ばかりでは偏りがありますので、やはり国の方針と施策を十分議論しながらも時間をかけ過ぎずにスピーディーに国策を実行していただき、復旧・復興から成長と繁栄となるようにしていただきたいものです。
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